2026年3月11日水曜日

▶2025年度 大道中学校第63回卒業式の報告

 ▶2025年度 大道中学校第63回卒業式の報告

3月11日(水)、大道中学の卒業式に大道中学校学校運営協議会のメンバーとして参列しましたのでご報告いたします。(7期 廣瀬隆夫)

東日本大震災から15年という月日が流れた2026年3月11日。大道中学校第63期生、178名の卒業式は、春の柔らかな光とともに静かな空気の中で幕を開けました。

9時30分、5クラスの卒業生たちが体育館へ一歩を踏み出す姿は誇らしく、しかし、どこかあどけなさも残る15歳の輝きを放っていました。

今回の式典の中で、ひときわ深く記憶に刻まれた時間がありました。開式の言葉を前に捧げられた、1分間の黙祷です。

15年前のあの日、彼らはお母さんのお腹の中にいたり、産声をあげたばかりの小さな命でした。彼らが歩んできた15年は、そのまま震災からの復興の歩みでもありました。いまだ二千人以上の方々が行方知れずであるというニュースが流れる中、この15年を無事に生き抜き、今日という日を迎えられたこと。その「奇跡」のような重みが、静寂に包まれた体育館に満ちていました。

桝渕副校長先生による「開式のことば」に始まり、国歌、横浜市歌、そして校歌。卒業証書を授与される一人ひとりの横顔には、義務教育を終える覚悟が宿っていました。合唱の歌声が体育館の天井に響き渡るたび、会場のあちこちからすすり泣く声が漏れ聞こえました。それは、コロナ禍や震災の記憶、そして困難をともに乗り越えてきた仲間たちへの惜別と両親や恩師への感謝の涙でした。

今回は新しい試みとして、卒業生の退場時に、各クラスの代表が保護者や参列者へ感謝の言葉を述べる場面が設けられていました。短い言葉ではありましたが、生徒たちの感謝の思いが凝縮され、会場の胸を打つひとときとなりました。

11時30分、式の終わりを告げる言葉が体育館に静かに響きました。そこには、単なる「お祝い」だけでは語り尽くせない、温かくも複雑な思いが満ちていました。震災で失われた命への祈り。そして「生かされている」ことへの感謝。その思いを胸に抱きながら、生徒たちは新しい世界へと颯爽と歩み出していきました。涙、涙の、心を揺さぶられる感動的な卒業式となりました。

【式次第】
① 開式のことば
② 国歌斉唱、横浜市歌斉唱、校歌合唱
【君が代】https://www.youtube.com/watch?v=tDrvgfDiEE4
【横浜市歌】https://www.youtube.com/watch?v=RWtNNh43PUo
【大道中学校 校歌】https://www.youtube.com/watch?v=l33Gug2WC1w
③ 卒業証書授与
④ 学校長のことば
⑤ 来賓紹介
⑥ 在校生のことば、卒業生のことば
⑦ 卒業生合唱、全校合唱
【変わらないもの】https://www.youtube.com/watch?v=4PjzhRH4ay8
【旅立ちの日に】https://www.youtube.com/watch?v=X89OW2jPF4Q
⑧ 閉式のことば

■ 学校長(笠原校長)の言葉

小川のクレソンが青々と茂り、校庭の桜の蕾も、今か今かと開花の時を待っています。三年前、私がこの学校に着任したとき、一番に感じたのは「なんて笑顔の多い学校だろう」ということでした。

大阪万博の活気の中、そして京都の静寂の中でも、君たちはどこにいても、自分たちらしく輝いていました。正直に言えば、私はそんな君たちを、ずっとこの箱の中に閉じ込めて、いつまでも手放したくない・・・。そんな風に思ってしまうこともあります。

でも、箱の中では、君たちは本当の意味で輝くことはできません。だから、今日、私は君たちを空へ放ちます。どうか、広い空に散らばって、それぞれの光で輝いてください。

門出にあたり、二人の偉人の言葉を贈ります。

一人目は、皆さんも大好きなディズニーランドの創設者、ウォルト・ディズニーです。彼はこう言っています。

「夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる。いつだって忘れないでほしい。すべては一匹のねずみから始まったということを」

あの壮大な世界も、最初はたった一人の、たった一つの小さな夢から始まったのです。

バスケットボールで金メダルを取りたい。ホタルの研究でノーベル賞を取りたい。ブロードウェイの舞台で歌いたい。どんな夢でもいい。その「小さなねずみ」のような一歩を、大切に育てていってください。

もう一人は、詩人のあいだみつをさんです。

彼は「人間だもの」という言葉で、私たちの弱さを包み込んでくれました。

「弱音を吐いてもいい。悲しい時は泣けばいい。楽しい時は心から笑えばいい」完璧でなくていいんです。君たちには、今日まで共に笑い、共に泣いた素晴らしい仲間がいます。その絆こそが、何にも代えがたい宝物です。

君たちが生まれたのは、あの震災の年でした。お母さん、お父さん、周りの大人たちは、君たちの命を守るために必死でした。だから、これから先、もし壁にぶつかって困ったときは、素直に甘えていい。助けを求めていい。君たちは、それほどまでに大切に守られてきた存在なのです。

今日、この学び舎を巣立つ皆さん。君たちの未来が、空に広がる星のように、どこまでも輝くものであることを心から願っています。

ご卒業、本当におめでとう。

■ PTA会長のことば

これから新しい世界へ進む君たちに、大切にしてほしいことがあります。 何かを決断しようとするとき、一時の感情だけで安易に判断しないでください。 「それは正義にかなっているか」「自分の理想と合っているか」。 思春期の心は揺れ動き、感情に左右されがちです。だからこそ、立ち止まり、きちんと考えてから行動する強さを持ってください。

一方で、心はどこまでも自由に、豊かであってほしい。 色々な経験をして、感動してください。楽しんでください。驚いてください。 そして、人との「一期一会」を大切にしてください。 人生に、たった一つの正解なんてありません。あるのは、君たちが選んだ「選択」だけです。 自分で考え、選び取った道を、君たちだけの素晴らしい未来にしていってください。今日は、本当にすばらしい日です。おめでとうございます。

■ 在校生の言葉

ご卒業おめでとうございます。体育祭や合唱コンクールで先輩たちが見せてくれた姿に心から感謝しています。 一生懸命に走り、声を枯らして歌う先輩たちは、本当に輝いていました。 先輩たちが残してくれた「一生懸命はカッコいい」という言葉。 私たちは、この素晴らしい言葉を、これからもこの学校の伝統として、大切に貫き通していきたいと思っています。

■ 卒業生の言葉

この三年間で、私は学校のみんなと協力することの大切さを学びました。体育祭では、勝ち負けだけではなく、クラス全体が一つになる喜びを感じることができました。また、努力を続けることの大切さ、最後まであきらめないしぶとさ、物事を楽しむ心、そして互いに助け合うことの素晴らしさを学びました。

そして、東日本大震災という大変な時代の中でも、私たちを一生懸命育ててくれたお父さん、お母さんに、心から感謝します。本当にありがとうございました。

■ 蘭友会からのお祝いの言葉(書面で伝達)

これから歩む道の中で、もし困難に立ち止まることがあれば、蘭の校章と「三愛一好」の教えを思い出してください。ここで育んだ強い絆と誇りは、暗闇を照らす灯火となり、必ず皆さんの進む道を明るく照らしてくれることでしょう。春の光あふれる今日、新しい世界へ踏み出す皆さんへ、心からのエールを送ります。皆さんの未来が、喜びと素晴らしい出会い、そして希望に満ちたものでありますように。ご活躍とご健康を心より願い、私たちのお祝いの言葉といたします。










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