2011年1月22日土曜日

角守先生追悼記(2)

角守先生追悼記(2)
次を書く前に、伝えたいことがあります。実は、真塩くんと同じビルで仕事をしていることが昨年、分かったんです。前回の同窓会のあとの週明けに会社の電話に知らない番号から着信がありました。真塩くんは自信なさそうに、「もしかしたら、大道中学を卒業した廣瀬さんですか?」というような切り出しだったと思います。「もしかしたら、真塩くん?」ということで、すぐに真塩くんの執務室がある2階に行って会いました。

スーツ姿の真塩くんは、同窓会の時とは印象が全く違っていましたが、確かに、20年前の同窓会に若い奥さんを同伴してきた、あの真塩くんでした。私と真塩くんは、違う会社に勤めていたのですが、それぞれの会社が同じグループに統合され、現在の門前仲町のビルに集められたのでした。こんな所で再会できるとは夢にも思いませんでした。人生の妙を感じました。

ということで、休み明けに社内メールで、真塩くんに角守先生の訃報を連絡しました。すぐに、折り返し電話があり、一緒にお通夜に行こう、ということになりました。

お通夜の日、会社を早退して二人で会社を出ました。門前仲町から大門に出て都営浅草に乗り、品川で京急の快速に乗り換えました。運良くボックス席に座れて色々な話をしているうちに横須賀中央につきました。そこから、高校を卒業して何十年ぶりかで衣笠駅行きのバスに乗りました。衣笠駅は昔に比べて随分賑やかになっていました。三浦高校の方に向かってしばらく歩くと葬儀の会場の大明寺の看板が見えました。

ようやく着いたかと思ったら、長い参道がありその先に急な石段が立ちはだかっていました。二人で、ここで良いのかなあと言いながら登ってみると大明寺がありました。大明寺は建長五年(1253年)に建てられた日蓮宗のお寺で立派な山門がある大きなお寺でした。角守先生のお通夜の会場は左奥の建物でした。その前に置かれたストーブの前で小島さんに会いました。三人でまとまってお焼香をしました。飾られた写真は、大道中学の美術室にいた角守先生と少しも変わらない、若々しい写真でした。祭壇の左側に、大道中学校7期卒業生の生花の札がありました。

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