2011年1月22日土曜日

角守先生追悼記(6)

角守先生追悼記(6)

角守先生のことで思い出したことは、美術のテストのことです。何か絵を描きなさいという問題だったと思います。私は、先生から習った遠近法を駆使して、お手本を写したような絵を描きました。良い点がつくかと思って答案をもらうと、愕然としました。100点満点で50点くらいの点数だったと思います。他の友人は80点とか90点がついていました。どう見ても、私の絵の方がうまく描けているのですが、なんで、こんな点数なんだ、と思いました。

今から考えると、私の描いた絵は教科書的で個性が無く、先生の目で見ると面白くなかったのだと思います。うまい、へたではない、自分で考えて、自分なりの工夫をして、人と違ったことをしなければダメだ、と言うお叱りの採点だったのだと思います。先生は、そういう見方をして教育していたのだと思います。

角守先生がタバコを吸っていたかどうか覚えていませんが、(追記:タバコを吸っていたそうです。後で大久保くんが教えてくれました)私は、亡くなってしまいましたが忌野清志郎さんの「僕の好きな先生」という歌を聞くと先生のことを思い出します。以下に歌詞を紹介します。

-------------------------------
<僕の好きな先生> 作詞:忌野清志郎

たばこを吸いながら いつでもつまらなそうに
たばこを吸いながら いつでも部屋に一人
ぼくの好きな先生
ぼくの好きなおじさん
たばこと絵の具のにおいの あの部屋にいつも一人
たばこを吸いながら キャンバスに向ってた

ぼくの好きな先生
ぼくの好きなおじさん

たばこを吸いながら 困ったような顔して
遅刻の多いぼくを 口数も少なくしかるのさ

ぼくの好きな先生
ぼくの好きなおじさん

たばこと絵の具のにおいの ぼくの好きなおじさん

たばこを吸いながら あの部屋にいつも一人
ぼくと同じなんだ 職員室がきらいなのさ

ぼくの好きな先生
ぼくの好きなおじさん

たばこを吸いながら 劣等生のこのぼくに
すてきな話をしてくれた ちっとも先生らしくない

ぼくの好きな先生
ぼくの好きなおじさん

たばこと絵の具のにおいの ぼくの好きなおじさん
-------------------------------

0 件のコメント:

コメントを投稿